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「起業家だった」母のもとに
うまれおりた私でした。

絶望の中で子どもをうみおとし
病身で、主婦になるしか
なかった母と

昼間は二人暮らしの幼い頃。

3LDKのアパート

6畳の部屋で
母は自分の趣味と勉強をし、

幼い私は、となりの部屋で
テレビをみたり、ひとりで
寝ていました。

とにかく「子どもを生みたくない。
育てられない」

思いでいっぱいだった母は、
私にふれることはなかったです。

そして、そんな自分に
罪悪感をつのらせ、
よけいに部屋からでてこなかった
のでした。

ヒステリーなので、いつ
怒り出すかわかりません

ある日、テレビをみていたら、
急に母が乱入してきました、

すごく怖い顔で電気とテレビを
消され、
3歳だったわたしはとにかく
「こわい・・・」と押し黙り、

まっくらになった部屋で、
しずかに眠りました。

そんな日々が続き、
いつしか「私はいないほうがいいんだ」
と思うようになり、

お寺や教会に行くとかならず、
「かみさま、うまれてきてごめんなさい。」
と、おわびしていました。

隣県にすむ祖母だけがたよりで、
ときどきむかえにきてくれるときは、
うれしくてたまりませんでした。

でも、また自宅に戻らされるときは、
声が枯れて、吐くまで泣きました。

「たのしかったことも、
なかった、と思えば
悲しくないかなあ。」
それが