あなたが
いなくなってしまってから

わたしは
ぬけがらのように
なってしまいました

朝起きて
小鳥がさえずっても

昼の太陽が輝いても

虫の音楽会が
心地よいはずの夜も

生きた心地がしなかった

涙は枯れ果て
心の大地は死んだ

そんな日々を経た
ある日のこと

ずっとずっと前の
知らない先祖の
こえを聴いた

そしてわかった

命はつながっている

おもいも継がれていく

あなたの、命とおもいは

私のこの
命の中にある

私はきめた

私の中にある
あなたの命を
まもり そだて

そのおもいを
継いでいくと

鶴のように天高く舞え

私たちのなかにある

たくさんの命と
たくさんのおもいよ。