久しぶりの投稿です。

お客様の感想も、出張レポも

たまっているのに

 

今日はどうしても書きたくなる

話がある。

 

それは、既に他界した曾祖母の

話です。私が高校生の時に亡くなってます。

 

私が14歳くらいの時に脳こうそくで

倒れて寝たきりになり、

祖母が自宅で看病していました。

 

そうなってから、

私は曾祖母の話を聞くようになりました。

 

倒れるまでは、なんとなく

近寄りがたい存在だった。

90近くても凛としていて、

綺麗な顔をしていて、知的だったので、

なんとなく怖かったのです。

 

寝たきりになった曾祖母が話してくれる

話は、さみしい話ばっかりでした。

主に4つの話。

 

①結婚した相手が嫌いだった。(私の曽祖父のこと。)

10歳以上年上の嫌いな相手。親が勝手に決めてきた。

 

②女学校の時に、先生と恋に落ちて、両想いになり

その人と結婚したかったが、親に反対された。

 

③実母によくいじめられた。暗い所に

おいて行かれたことがある。

弟と妹だけをかわいがっていた。

 

④結婚するより、女学校の先生になりたかった。

 

10代の私は、この話をじっと聞いてた。

 

大人の事情はまだ分からなかったが、

とにかく、悲しかったのだということは

よく伝わった。曾祖母はこの話で必ず

泣いたからだ。

 

曾祖母が亡くなって、

今度は祖母に、曾祖母の続きの話を聞いた。

 

①~④はもう聞いていたので

その番外編である。

 

①曾祖母は愛知県一宮の名家に生まれた。

超美人で、彼女の写真が写真館の宣伝にも使われた。

「一宮小町」と言われていた。

 

②女学校時代は、老若男女問わず好かれ

大人気だった。

年上にはかわいがられ、年下には慕われた。

 

③性格は男勝りなところがあり、

間違っている場面に出会うと勇敢に?

戦った。

 

④勉強も料理もできた。

 

⑤結婚してからは、夫の会社の

男性社員のあこがれの的であった。

男性社員の何人かと恋人として付き合っていた

(つまり複数の恋人を持っていた。)賢く勇敢だったので、

社員をかわいがって味方につけていたようだった。

本当にもてて、かなわぬ恋だと自殺した男性もいたとのこと。

 

⑥その中でも特別な恋人がいて、

生涯愛し合っていた。

 

⑦でも、死に際に今も愛していると言ったのは、

女学校時代に好きだった教師のことだった。

 

 

という内容でした。

20歳そこそこの凡庸な女子大生の

私が聞くには、

センセーショナルな話でしたが、

明治時代の女性の生まれで

これだけ正直な生き方をしたのかと

正直驚きました。

 

その曾祖母の誕生日は、

5月17日。

この日は私の誕生日です。

 

曾祖母が私が生まれた時に、

「私と同じ誕生日なんて、不吉だわ。

私と同じ運命になってしまわないかしら。。。」と、

心配したそうです。

 

私は大人になってその話を聞いて、

曾祖母の星を調べました。そんな

すさまじい人生になったら困るじゃないかと

思ったので。。。笑

 

結果・・・よく似てるな。

そういう印象でした。

 

今大人になって、再び思うこと。

 

曾祖母に生き方の傾向がよく似てる。

 

 

ほんとによく似ています。

※あれほど美人ではないが

 

親戚にも言われました。

「あなた(まあや)ひいおばあちゃんに

すごく似ているよ。」

 

一つ違うのは

今の私には、

「後悔した」ことはないと言えること。

 

天命をこのまま全うし

夫の仕事を支え

男女問わず愛し愛されて

それでもおごらず、

溺れることなく、まっすぐに

自分を生きること。

 

私に命をつないでくれてありがとう

 

 

 

曾祖母

二村志げ子に感謝します。