とおくから


呼ばれる声がきこえた


なんだろう。


ふとふりかえったら、あの日の私だった


うれしそうに、私は


小さな手をさしだした


その小さな手をひらくと


「貝殻」


”みみにあてるんだよ、そうするとね みらいからの こえがきこえるんだよ”


ちいさな私はわらった


そう、とおい日に聴いたのだ

貝殻をみみにあてて


それが いまの私の、


「しあわせそうに 笑う 悦びあふれた」

笑い声。



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